ストレス耐性
ストレス耐性とは
ストレス耐性とは
ストレス耐性とは、ストレッサー(ストレス要因)に対する認知スタイル(出来事を捉える時の癖)と、ストレス状態からの回復に強く関連する総合評価です。近年入社後の早期離職や、ストレスによる職務パフォーマンスの低下が見受けられ、職場問題の一つとしてクローズアップされています。そのため組織・団体は、ストレス耐性に強い人材を求める傾向にあります。
ストレッサーとは
ストレッサー(ストレス要因)とは、生物が何かしら外的要因により、受け取る刺激を示します。主に物質的な刺激だけでなく、心理的な意味も含まれます。職場に例えると、お客様からのクレームや上司からの叱責などの負の刺激や、褒められること、表彰されることなどの正の刺激も含む、外的なストレスを受け取ることを示します。
ストレスを感じる仕組み
ストレスを感じる仕組みは、ストレッサーが加わることにより「自分が悪い」「もうだめだ」「あいつが悪い」など人による”捉え方”が変わってきます。この捉え方を「自動思考・認知スタイル」に当たります。それによるストレス解決へ向けての行動「イライラ・怒り」「買い物・テレビを見る」「不安・落ち込む」などのストレス反応や対処行動をとります。この行動がうまくいかなかった場合、ストレスによる障害として「出社困難」「うつ病」「自律神経失調症」などに発展します。そのため、人の捉え方(自動思考・認知スタイル)やストレス反応・対処行動は、個人によってストレスの感じ方の強弱が異なります。
ストレスを感じる仕組みの中で、個人によってストレッサーに対する”捉え方”と”ストレス反応・対処行動”が異なります。個人の性格や人生観などの滞在意識の癖からくるため、個人でコントロールができにくい項目です。
採用時に見抜くべきストレス耐性
人事アセスメントで用いられているストレス耐性は「ストレス状況下でどの程度成果を上げられるか」あるいは「プレッシャーを受けても冷静さを保てられるか」を示します。ストレスマネジメントあるいはセルフコントロール(自身の感情抑制など)の意味合いを含みます。しかし、一般的に採用時に見抜くべきストレス耐性とは、うつ病やそれにかかわる離職、出社拒否など、入社後の不適応を意味することが多く、両者にはずれがあることが人事部なんどのヒアリング調査からわかってきました。
Compass適性検査のストレス耐性
そのため、Compass適性検査では、感情のコントロール面の「感情的・衝動的」で測定します。また「採用時に見抜くべきストレス耐性」は、心理的負担のかかりやすさや、気分お落ち込みに対する耐性「認知スタイル」と、平常心への回復力「対処・回復」の”不適応への耐性”の意味合いで測定を行います。それにより、早期離職や感情コントロールの上手い人材を見抜くことができます。